ロータリークラブとは

20世紀初頭のシカゴの街は、著しい社会経済の発展の陰で、商業道徳の欠如が目に付くようになっていました。
ちょうどそのころ、ここに事務所を構えていた青年弁護士ポール・ハリスはこの風潮に耐えかね、友人3人と語らって、お互いに信頼できる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたいと言う趣旨でロータリークラブと言う会合を考えました。 ロータリーとは集会を各自の事務所持ち回りで順番に開くことから名づけられたものです。こうして1905年に初めてのロータリークラブ、シカゴロータリークラブが生まれました。
そのうちにある会員候補者から「単なる互恵主義は、クラブ内部の利益交換に過ぎず、対社会的な意義を欠いている。そのような、利己的なことに終始するクラブには、将来性も、入会の意義も認められない」と指摘され社会に対する奉仕理念を持つようになりました。
それ以降、志を同じくするクラブが、次々各地に生まれて国境を越え、今では200以上の国と地域に広がり、120万人の会員を擁する大きな組織になっています。
このように歴史的にみても、ロータリーとは職業倫理を重んじる実業人、専門職業人の集まりなのです。

現在、我々ロータリアンが大切にしている考え方

ロータリーの目的
ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育む事にあります。具体的には、次の各項を奨励することです。
第1. 知り合いを広める事によって奉仕の機会とすること
第2. 職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事は全て価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものとすること
第3. ロータリアン一人一人が、個人として、また事業及び社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること
第4. 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること
四つのテスト
言行はこれに照らしてから
1.真実かどうか
2.みんなに公平か
3.好意と友情を深めるか
4.みんなのためになるかどうか

ロータリークラブは何をする団体ですか

ロータリークラブは奉仕団体ではありません(でも奉仕はします)、そして寄付団体でもありません(でも寄付もします)、ましてや慈善団体でもNPOでもありません。では何をするのか?それは毎週1回決まった曜日の決まった時間に例会を開き、メンバー同士が切磋琢磨して自己研鑽を積む。月4回、1年に約50回、の例会に参加することで、少しずつ少しずつロータリーの基本精神を自分自身に浸み込ませ、それを実践する団体なのです。

例えば、街角にゴミが落ちていたとします。ロータリアンとしては、街を美しくするために、必ず、そのゴミを拾います。しかし、ロータリーはそんな事を目指していません。ロータリーはそもそも「ゴミを捨てない人を育てる事」を目指しているのです。人を育て道徳を守る人に育て、その事によって世のため、人のために働いて行こうというのがロータリーです。

ロータリアンがつけているロータリーの徽章(バッジ)の意味するところ

1. あなたは私を信用していただいて結構です。
2. 私は信用に値するものです。
3. 私の用意はできています。何時でも、あなたのために奉仕できます
4. 私は受ける以上のものをあなたに与えます。
5. 私は人のために奉仕します。

ロバート・R・バースRI会長(1993-94)